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131 塩竃&松島&気仙沼旅行★1部:鹽竈神社と亀井邸

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2019年6月1日

1日目の行先

鹽竈神社←ここからSTART

亀井邸

松島

福浦橋

五大堂

ささかま体験

道の駅登米

 

東北に引っ越してきて、初めての宿泊旅行です(*^^*)魅力がありすぎてどこに行こうか悩みましたが、やはり東日本大震災に関わる場所に行こうかなと思いました。震災のあった時はまだ若く、勉強もあまり得意でなかったためテレビの中の遠い世界の話。と捉えていました。東北までどのくらい離れているかも、ピンと来ていなかったんです。

 

今こうして東北に来たのも何かの縁でしょうし、最初に行くなら宮城県の海岸線かなと決めました。今日は、陸奥国一之宮鹽竈神社や、日本三景の松島を経て東日本大震災当時の避難場所にもなった、三陸の海に面したホテル観洋へ泊まります。

 

塩釜のパンフレットも持ってきました!

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鹽竈神社

本塩釜駅から徒歩15分の場所にあります。

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駐車場3カ所とバス用駐車場もあります。歩いてこの坂を登る方法か、表参道・東参道にある階段から向かいます。表参道は写真のみ、東参道は後ほど通ります

 

参拝道と看板が出ているのでわかりやすいですよ。

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地味に長い道のりです。寺社仏閣での疲れた発言はNGと、幼い頃に祖母から言われました。

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それはそうと、運動不足の体には厳しい。足腰が悲鳴をあげています(笑)

 

坂を登りきる手前には立派なお庭と社務所です。駅からここまでで約15分

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そこから道なりに進むと広場があります。

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甑炉型鋳銭釜(こしきろがたいせんがま)というそうです。

 

説明版もありました↓

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仙台藩の鋳銭業は、幕府の許可を得て、寛永14年(1637年)に栗原郡三追で始まりましたが詳細は不明です。

 

その後も藩は、再三に渉り幕府に、鋳銭願いを出し、享保11年(1725年)、4月に領内産、銅のみで鋳造することを条件に許可されました。

この時、北上川河口の水上交通の至便な石巻に鋳銭場を設置し、享保13年(1727年)より鋳造を開始し、明和以降は鉄銭も作るようになり、明治維新まで続きました。

 

この鋳銭釜は、この石巻鋳銭場で使用されたものです。

使用法が重ね合わせて米などを蒸す甑(こしき)に似ているところから、甑炉型と呼ばれています。日本に現存する鋳銭釜甑炉で、上中下三段揃って保存されているのはこれだけで、貴重な産業遺産となっています。

 

尚、甑炉の使用方法は、図の通りです。

①素灰かけ 鉄甑の溶けるのを防ぐために、内面に粘度と木炭粉末を練り混ぜた素灰を塗って乾燥させる。この工程を素灰かけという。

②溶解作業 上段より鉄や銅と鋼を入れる。中段から風を送る。下段に溶けた鉄、銅が出てくる。

③甑を外す 溶解を終えた後は、甑炉を倒して残滓と素灰を取り除き、再び、1の工程を繰り返す

 

甑炉型鋳銭釜の右手には、塩釜博物館があります。

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今日は立ち寄りませんでしたが、国指定重要文化財や鹽竈神社に関わる資料を展示しているようです。1階には文化財の数々、2階は漁業などに関する資料や藻塩焼神事の様子見ることもできます。藻塩はチョコのお店や、仙台駅近くにもある鯛きちでも使用されていますね★

 

志波彦神社の鳥居。

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鹽竈神社の鳥居。

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2つの鳥居はほぼ隣りにあります。しっかりしたカメラや、パノラマ撮影なら1枚に収まるくらい隣です。

 

どちらが先か良いか調べてもわからなかったので、とりあえず鹽竈神社から参拝をします。

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志波彦神社のような朱塗りの鳥居は明るくて素敵ですし、塩竃神社の石の鳥居は周りの自然との調和が素敵です。

 

鹽竈神社と志波彦神社が書かれた境内図がありますよ。

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一礼をし鳥居をくぐります。

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びっしりと生えた苔が、自然と人工物との境界を曖昧にしています。

 

鳥居をくぐり、新緑に包まれた静かな参道。

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階段を少し上ると左に手水舎。

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落ち葉対策でしょうか、網が組まれています。

 

さらに階段を上ると開けました。

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ここから左に曲がると、後ほど通る東参道の長い石段。今回はまっすぐ上ります。

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あと一息です。東神門に令和元年の書がありました↓

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東北鎮護・陸奥国一之宮として古くから信仰を集めた鹽竈神社は、全国の塩竃神社の総本社です。歴史は深そうなのに創建年代は不明なんですって。

 

鹽竈神社は別宮に祀られる主祭神、が多くの神々を導いてきたことから導き、道案内や、海の神様らしく海上安全、そして安産のご利益もあります。

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しおがまさま春の花灯りの際には、ここで琵琶や尺八の演奏も行われます。

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報恩の碑

 

拝殿へ行きましょう↓

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文治の燈籠

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元禄2年5月9日(陽暦6月25日)朝、芭蕉は鹽竈神社に詣でこの燈籠を観る。扉の碑文に「文治3年7月10日和泉三郎忠衡敬白」とある。「・・・・神前に古き宝燈あり。・・・・500年来の俤(おもかげ)、今目の前に浮かびてそぞろ珍し。かれは勇義忠孝の士なり。・・・・」と奥の細道に綴った。

 

左右宮拝殿です。

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建御雷神(たけみかづちのかみ)&経津主神(ふつぬしのかみ)を祀っています。香取神社の主祭神としても知られますね!

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境内右側には別宮があり、鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)を祀っています。

 

しおつちというと、古事記にも登場ますよね。海幸山幸の話で釣り針を探す山幸を海底の宮殿へ導きます。浦島太郎の亀さんポジション(実際は異なりますが)というと伝わりやすいかなと思います。

山幸彦は神武天皇の祖父にあたり、古事記のなかでも馴染みのある神様ですね!

 

こちらは境内にある多羅葉(タラヨウ)

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昔インドから移植された、県天然記念物指定です。樹齢600~700年だそう。

 

日本・中国の暖地に分布するモチノキ科の常緑樹。葉に固い物で字が書け長く残るので経文を記したり、炙ると出る環紋を占いに用いた為に寺社に多い。「葉書」の語源とされており、別称ハガキノキ。名前は古代インドで経文を書くのに用いた多羅樹が由来とされる。この付近が北限とされ、境内の貴重な老大木。晩春に淡黄色の花、秋に赤い実を付ける。

 

隣にも拝殿がありました。

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摂社だそうで左側から稲荷神社・住吉神社・八幡神社・神明社。

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参拝順序はわかりませんでしたが、皆さん左からお参りされていました。

 

 茅葺き屋根でしょうか。

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屋根から草が生えています!摂社の手前にありますよ。

 

御神木杉

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こちらも摂社のちかく。ここまで来ないと見つけきれませんね。

 

摂社のちかくから下ると、表参道です。

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 202段の石段。

 

うーんとりあえず少し降りてみましょう。多分先ほどの広場に出ます。

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少し降りました!ここから右へ向かい、志波彦神社へ向かいましょう。

 

ちなみに表参道をそのまま下ると道路へ出ます。

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御朱印

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■鹽竈神社

■場所…塩竈市一森山1-1

 

広場を進むと御手洗もあります。

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塩竈神社のお隣にあった、朱塗りの鳥居の神社へ向かいます!

 

稲井石

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椅子かなとみると展示物でした。

 

【宮城県石巻市雄勝地区から産出する黒色粘板岩

 

当神社の東参道・裏参道の敷石にも古くから使用されています。ここに据えた石は市内宮町地区を流れる川の女郎山に至る橋板に使用されていたものでこれ程の大石粘板岩の産出はむずかしく珍石として此の地に据え後世に残すものなり。

昭和57年4月20日 奉納者:宮町町内會】

 

ずいぶん登ったものですね。塩釜の海が見えますよ。

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正面外街頭の左手には庭園もあります。

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遠くには海、手前には池と自然を堪能できます。

志波彦神社

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先日行った大阪の細川神社と同じく、延喜式に名前があります。 名神大社とも書かれており調べてみると、記載されている2861社の中にわずか225社しかない神社と判明。また、全額国費で造られた最後の神社とも言われているそうですよ。

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装飾の美しい燈籠ですね。

 

↓昭和38年に塩竈市の文化財に指定されました。

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 御祭神は志波彦大神です。

 

三笠宮崇仁親王殿下御手植の松

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秋には拝殿前の金木犀の花が香り、白萩も咲くようです。お花の時期に合わせて出かけても良いですね(^^♪

御朱印

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■志波彦神社

■場所…宮城県塩竈市一森山1-1

 

先程下らなかった裏手の階段を下っていきましょう!

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表に駐車場があるため賑やかでしたが、裏参道は空いています。

 

そういえば先ほど境内で見かけた看板に「東参道にも稲井石が敷かれている」とかなんとか書いていましたが、この足物の石のことでしょうか。

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振り返りながら撮っているので上りに見えますが、着々と下っています。

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調子よく階段を下っていると、看板がありました。

亀井邸

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カメイ株式会社との関わりある場所でしょうか?それとも名前が同じだけ?と様々な考えがよぎります。入っても良いのでしょうか。

 

左右には歴史を感じさせる石垣。

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ちらっと見ますが人の気配がありません。もしかしてどなたかお住まいのおうちで、ここは亀井邸では無いのかなと悩みましたがとりあえず進みましょう。

 

立派なおうちが見えてきました。

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建物にたどり着いてホッと胸を撫で下ろします。

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開いていますし、スタッフさんもいらっしゃいます。笑顔で迎えてくださいました。

 

玄関はタイル敷きで、こだわりが見られますね。

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板間にはひょうたん飾り。

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玄関からワクワクします。

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大正13年に亀井商店の初代社長が別荘兼迎賓館として建築した歴史的建造物だそうで、展示物が所狭しと置かれています。亀井商店というと、現在の亀井株式会社ですね!

 

この看板の中に、東日本大震災の写真もありました。亀井邸のすぐ近くまで津波が来たようです。地震に耐えた建物の強度が凄いですね。

 

別の部屋にも展示があります。

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1900年代の塩釜の街を再現したジオラマもあります。昔から漁師町として栄えていた様子も伺えますね。

 

壁一面、窓があるので室内が明るいですよ。

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右側の丸い飾り窓がオシャレです。

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伝統的な日本建築に西洋建築を取り入れた、和洋併置式住宅だそうです。見慣れた日本家屋に不意に現れる異国情緒がなんともマッチしていて面白いです。

 

高校は室内設計を専攻していましたが、その当時のみんなに見せてあげたいですね。きっと大喜びしますよ(笑)

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頑丈な金庫もありました。

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塩釜の雑誌や、パンフレットも置かれているので観光時に立ち寄るのも良いですね。

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壁には塩竃みなと祭のパンフレット。

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極彩色ですね!毎年海の日に実施される祭りで、日本三大船祭りの1つです。他2つは、広島県厳島神社の管絃祭、神奈川県貴船神社の貴船まつりです。

 

宮城県はサザエさんのオープニングにも登場したんですね!

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オープニング時に、日本各地を旅行するサザエさんが映りますよね♪そういえば、お台場のテレビショップにて、この映像のポストカードが売っていましたよ。

 

お手洗いまでの通路は、人ひとりが通れる幅。

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探検家気分でわくわくします(笑)

 

2階も見学出来ました。

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階段が入り組んでおり、迷路のようです。

 

四方に行ける階段と踊り場

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この階段は1階の玄関、台所、2階の2つの和室の、4箇所に繋がっています。複数の接客が必要なことなどを想定し、お客様が鉢合わせすることのないように配慮した造りと考えられています。また、給仕等もスムーズに行えるように建築されたと思われます。接客の機会が多かった商家においても極めて珍しい構造との評価を得ています。

 

2階の廊下↓

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窓ガラスは当時のままの姿なのかわかりませんが、表面がすこし歪んでおり、昔のガラスかなと思いました。

 

先程通ってきた入口が見えます。

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2階のベランダのない窓から、玄関を見下ろすこの構造は好みです。私の実家も似た感じで、よく窓の縁に座ったり屋根に飛び乗っていました。

 

2階は展示物が少なめで、使用していた当時のような雰囲気です。

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コウモリをモチーフにしたマークだそうです。

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襖の取っ手にも、コウモリが隠れていました。

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こうもりをかたどったふすまの取手や欄間の透かし彫り

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この部屋のふすまの取手は、関係の深い旧日本石油株式会社の社章だったこうもりをかたどって作られています。市内の建具屋へ特注した製品です。また、隣りの2間続きの和室の間の欄間にもこうもりの透かし彫りがされています。日本石油創立時の晩餐会に1匹の蝙蝠が舞い込み、「蝠」は「福」と同音であり、福が舞い込んだとされ、社章になったという史実がしのばれます。

 

東北に来たばかりで何もかもに疎い私たちに、スタッフのお姉さまが丁寧に教えてくださいました。

■亀井邸

■場所…宮城県塩竈市宮町5-5

■入場料…無料

■定休日…水曜・木曜・年末年始(※イベント時変更あり要確認)

 

東参道の続きを歩きます。と言っても、亀井邸まで下ってくると鳥居はもうすぐそこです。

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石灯籠や看板がありますが、人通りは少なく静かです。

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景色が開けました。

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裏参道の鳥居から少し駅よりに歩くと、チョコレート工房クレオバンテール浦霞の醸造所がありますがまた別のお話(*^^*)この1年半後に立ち寄りました。

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こちらは宮町マンホール

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このまま松島道の駅登米も書きたいところですが、随分長くなってしまったので一度切りますね!ここまでで5500文字です!来週の水曜日にまた更新しますので、少々お待ちください(*^^*)

 

さらに先になりますが、2日目には、ホテル観洋からの被災地語り部バスに乗ったり、南三陸さんさん商店街気仙沼の海を見てきました。

 

来週のブログ↓

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先週のブログ↓

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 御朱印ブログ↓

 

aringo-travel.hatenablog.com

 

 

 

 

 

今日も平和です。

 

 

 

 

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