2019年6月1日
行先
南三陸ホテル観洋
観洋の被災地語り部バス
1部では鹽竈神社や亀井邸に行き、2部では松島の福浦島・五大堂・笹かま焼き体験に行ってきました。続いて3部はお宿のことばかりです!ご興味無い方は、飛ばして4部の南三陸さんさん商店街や気仙沼へ進んでもOK☆
ホテル観洋は、雑誌の背表紙や地域雑誌、CMにも取り上げられており東北に越してきてからよく目にします。
露天風呂から海が見え、部屋にはカモメだかウミネコが遊びに来ると聞きずっと気になっていました。
松島から車で約2時間。電車だとJR気仙沼線、柳津駅乗り換え→BRT(バス高速輸送システム)戸倉駅下車→徒歩20分です。
入口には木彫りのモアイ。
館内の案内
案内にもカモメが載っています。サブ玄関前に停めたので、フロントまで少し回り込むような道順ですね。
ロビーからも海が見えますよ。
窓が広く景色が良い上に、床かツルツル&ピカピカの為、青い空が写りこんでいます(*^^*)
道路もなく、本当に海が目の前ですよ。
真下を見るとカモメや岩。
カモメとうみねこの違いがよくわかっていません。(笑)
海も空も広いです。
ロビー前はこんな感じ。
通路も広々。こんなに広いのに、ホコリひとつ落ちていません。
吹き抜けの壁一面がガラスなので、開放感が段違いです!
縦長のシャンデリアも高級感がありますね。
東日本大震災の時の展示です。ここ、観洋は建物が無事だったため、被災者の向かい入れ施設として使われたようですよ。
チェックインの手続きを済ませ、お部屋に向かいます。
繋がっているのは4,5,6階。大浴場「神割の湯」「巨釜の湯」は4階。大露天風呂「かもめ遊」や大浴場「磯の湯」「浜の湯」サウナ「海の見えるサウナ」は2階です。
お部屋はこんな感じ。
定番な感じです★当時一番安い2食付きを選択。今回は低価格帯のお部屋ですが、ほかにも大きな窓が2つある準特別室、洋風ベッドのある特別室もあるようですよ!
どのお部屋も窓ガラスが大きめで景色を楽しめます!今回のメインは温泉と海の幸、そして語り部バスなので経費を抑えました(*^^*)
窓辺にテーブルやしっかりめの椅子。
滞在中はここに座ることが多そう。海の音に耳を傾けたり、刻々と変わる空模様を見たりと過ごします。
ちょっと売店へ足を伸ばすことに。宮城のお土産を一通り眺めながら、目を引く張り紙が(笑)
カモメにエビせんを…
カモメ、ウミネコの餌にいかがでしょうか★かっぱえびせん130円(本体)
はい。買いました(笑)
意気揚々とベランダに出ますが、どこを見ても鳥がいません。
シーン
あれは宣伝用の写真だったのでしょうか。今は鳥の時期じゃないのかなぁ。なんて考えながらぼりぼりとエビせんを食べます。
シュバッ!!!!
来ました!カモメだかウミネコだか分かりませんが、鳥です!
手であげるのは怖いので置いてみました。
警戒しながらも、トコトコトコと歩いてやって来る鳥。かわいい。
捕まえられそうなくらい近くに来ます。警戒心はどこに行ったのかな(笑)かわいいですね。
気がつくと辺り一面に鳥が!
2袋買っていてよかったです(笑)
試しに手であげてみることに↓
ベストショット★奥に並んでいる鳥たちもかわいいですね。
割れて落ちたえびせんは、小鳥たちが持っていってくれました。
いやしかし、こんなに鳥が集まるとは。初めは何も居なかったので、無駄に買っちゃったかなと思いましたよ。鳥達が来てくれ、あっという間に2袋が消えましたね。
明るい時間にお風呂へ行きましょう!
もちろん明日朝も入りますよ★お風呂から見る日の出は最高なんだろうなぁ。
入口はこう。
そして、こう。
広々です。清潔感もバッチリ。冬場は板の間だと足の裏が冷たくてシビシビしますが、床の一部が畳なので冬も安心ですね。
お風呂場は撮れないので、公式サイトをご覧下さい(*^^*)360℃のインドアビューもありますので、温泉に入っている気分が楽しめます★
公式サイトの写真です!
日帰り温泉も行っていますよ(^^♪たしか1000円だったかな。時間が決まっているので、ご確認ください。※日付や時間はGWやお盆などは異なるようなのでご注意ください※
■利用可能施設…南館4階大浴場/東館2階大浴場/天然温泉露天風呂/サウナ
■時間…11時~15時(東館大浴場・露天風呂12時~)
■受付…14時まで
■料金…大人840円/小人410円(町内特別料金設定あり)
■タオル…フェイスタオルの販売210円/バスタオルは貸出310円
タオルの貸し出しや販売もあるので手ぶらで行けますね★
夕方のロビー階。
お風呂も済ませ、夕食へ向かいます。夕食会場は大きな扉の奥の部屋のため、海は見えません。
結婚式の披露宴などで使えそうな、大広間です。
おしながき
先 付 秋刀魚のエスカペッシュ
前 菜 真烏賊の海胆和え
海老彩り真丈
茄子の鰯巻き
酢の物 万棒の酢味噌掛け
炙秋刀魚サーモン絹田巻
お造り 鮪 女梶木 真鯛
みやぎサーモン 赤海老
焼 物 鮑の踊り焼き
蓋 物 炊き合せ
台の物 ずわい蟹ホールレック
蒸し物 海鮮茶碗蒸し
食 事 釜めし
汁 椀 金目鯛のお吸い物
香の物 二点
デザート二点
おお〜さすが海が目の前にあるお宿。海鮮類がふんだんに使用されています。
初めて、生きたアワビを食べます!
アワビってこんなに美味しいんですね。肉厚でジューシー。(しかしこの後、他の場所でもアワビを食べ2回とも目が腫れたのでアレルギーと判明……)
炊き込みご飯も良い感じ。
連れがスタッフさんと知り合いだったようで(勤務先のお客さんらしい)、しばらく話をしていましたよ。お互い、家の中では仕事の話をしないので新鮮な感じ。
食事後はもう1度温泉に足を運んだり、月を眺めたりなどと過ごしました。さすがに夜は鳥はいませんね。
語り部バスツアー
さぁ!朝風呂&朝食は語り部バスツアーです。いやぁ朝に弱くカメラを持ち歩いていませんでした。しかも朝日を見る大浴場は大混雑(笑)朝からくたくたです。
※宿泊者限定ツアー※
■料金…中学生以上/500円 小学生以下250円/※0歳~1歳まで無料・団体料金は別途
■予約…電話またはフロント(出発前日の21時まで)・1名から予約OK
■時間…8時45分~60分コース/10時15分~90分コース
60分コースを選びました。 戸倉地区→高野会館前→防災庁舎→ホテル着
行先はホテル周辺10分圏内です。まずは戸倉地区、南三陸町戸倉中学校へ
中学校は高台にあるようで、少し坂を上ります。
チリ地震の時から友好関係を深めてきたそうでモアイが多いです。国鳥コンドルの碑がチリから贈られたり、その後は南三陸町がチリ人彫刻家に依頼して創ったモアイが松原公園に設置されています。
学校は高台にあり、当時生徒たちはグラウンドに避難していたそうですが、なんと1階の窓の上まで津波がきたそう。
建物はもう綺麗です。校舎を改修し、平成28(2016)年10月から戸倉公民館として開館しています。
卒業式の準備中に地震が起きたとのことです。戸倉中学校では生徒1名、教師1名が犠牲となりました。駐車場横には仮設住宅が作られましたが、今は何もありません。
戸倉小学校と戸倉保育所が避難した五十鈴神社は、ここから見える森の中とだけ教えてもらいましたが、正確な場所はわからず。写真のどこかだと思われます。
先ほどの中学校は高台でしたが、今は無き戸倉小学校は海から300mほどの場所にありました。校舎を5mも超えた位置まで津波が来たにもかかわらず、高台の神社に避難したため全員無事。
震災の2日前にきた大地震までは、屋上が避難場所だったそう。もし屋上にいたら無事では済まなかったでしょうし、先生たちの機転がみんなを救いましたね。
先生たちのおかげでみんなが救われた素敵な話なのに、耳にしたのは初めてだなと思っていた時、ほかの乗客が「初めて聞いた」と呟きました。ガイドさんはその言葉を聞き逃さず「被害や死者数、避難の様子ばかりが報道され、こういった良い話は流れていってしまう。他にも、家族を探す際に財布に入れていた家族写真が役に立った話などもあるのになかなか取り上げてもらうえない。津波が起こった時に何があるとよいのか、どうするといいのかもメディアにはなかなかでないんですよね。私たち語り部が伝えていかないと。」とお話しされました。
高台のおうちは無事ですね。
高台に高校があります。
この辺りは整備が進み始めており、建物も新しいです。
すぐ近くには南三陸さんさん商店街もあります。
高野会館につきました。
頑丈な建物だったんですね。こんなに海に近いのに形がそのまま残っています。それにしても南三陸に来て思いましたが、海が近い。素敵な港町だったのでしょう。
震災遺構の高野会館です。
当時の写真や、327人と犬2匹の命救うという大きな看板。
ここの滞在時間が一番長かった気がします。15分は停まっていたような。
たくさんお話を聞きました。聞きながら理解はできても、なかなか心がついていきません。
「ビルの屋上にいても水が来た。近くには病院があってな、そこに入院している人たちがベッドごと、そのまま流れていくんだ。水の高さがビルと同じくらいだから、流れていく人と目が合う。しかし手は届かない。助けてくれと言われても助けることができず、どうしようもなかった。ベットや瓦礫に乗っている人の中には、死を覚悟してか私たちに手を振る人もいた。見送ることしか出来なかった」と。一言ずつ絞り出すように、私たちに話してくれました。
津波の高さには最高潮位の看板があります。今乗っているバスなんて一瞬で丸のみです。
体験記を見ているとここで降りて見学したという方もいたようですが、この時は降りませんでした。90分コースだと降りるみたいです。
防災庁舎の赤い鉄骨が殺風景な背景に目立ちます。ここで生き残った方のブログを少し前に読みました。高波が来て必死にしがみつき、次に目を開けた時には周りにいたはずの人が半分以下になっていたと。
穏やかな海。
防災庁舎や高野会館を後にします。
2部の最後に書いたこと、覚えていますでしょうか。心の奥がえぐり取られるような感じと書きましたが、ツアー中ずっとあの感覚でした。
文字にしながらも気分が落ち込んでしまい、なかなか思うように書けません。
何となくテレビの世界だと感じていたんです。特に最近は、復興にむけて新しく出来ました!のような内容を目にしていますし。当時のまま残っている建物があることすら、今知りました。建物があると当時を思い出してしまう方も居るでしょうし、残さない方が良いという意見があるとも語り部ガイドさんから聞きました。
私個人としては、もちろん紙や映像として残すことも大事ですし、それに加えてこうして目の前にあった方が震災をより自分事に感じることが出来るのかなと思います。しかしこれを見て、被災された方が心を痛めてしまうのなら撤去も仕方ないのかなと。どちらの気持ちも理解できます。
部屋に戻ると鳥が迎えてくれました。
もう帰っちゃうんだよ、ばいばいと伝えますが伝わらないですよね(笑)最後まで見送ってくれた鳥、ありがとう。おかげで、バスツアーで悲しくなった気持ちが少し晴れたよ。
これから復興のシンボル、南三陸さんさん商店街や気仙沼の方へ向かいます。被災地巡りは次の4部で完結です。
宜しければまた来週水曜日もご覧下さい。
来週のブログ↓
先週(2部)のブログ↓
この何でもない日常がずっと続きますように。
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