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204 秋保温泉:伝承千年の宿でホカンス(後編)

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2020年秋

 

えープロポーズ編も終了し、現在、宮城県にてホカンス中です。前編にてさいちのおはぎを食べたり、秋保ワイナリーにお出かけしたり。

 

今回はいよいよ宿泊編です!

 

 

伝承千年の宿

先週のブログにも載せましたが、見ていない方の為に旅館外観からご紹介から(*^^*)

↑外観はこんな感じ。名取川に面した、川原の湯がありますよ。

 

伊達家 湯守り 佐勘

伝承千年というキャッチコピーの通り、古くから続く歴史あるお宿です。

 

手荷物は預け済み。これからチェックイン。手荷物預け時に名刺をお渡しして掲載許可をいただいています。

感染対策のため、代表の人が手続きへ。その間私は椅子に腰掛けます。フロントの向かいに椅子の並んだ休憩スペースがあり便利ですよ。

 

高級感。ハイカラなホテルとはまた違った、歴史を感じる味のある雰囲気です。

↑上には34代 佐藤勘三郎の文字。34ですよ!ずっと続いているんだなぁと再認識。

 

屏風や、大きな柱。

柱の上についたライトも良いですね。

 

室内に池がありますよ!

写真左奥は宿泊者専用ラウンジ。無料ティーサービスですって。

14:30~18:00※有料メニューの営業は行っていません

 

気になりますが、一旦お部屋へ向かいましょう。

いや〜室内に池と橋。格の違いってやつですね。

 

歩きながらとったのでブレブレ↓

どこを見ても広い。通路が道路みたいです。

 

わ、わぁ〜突然現れた、開放感のある階段。

正装に身を包んだ方々が降りて来そうな階段。海外のパーティーを連想しました。

・客室

 

階段の近くにあるエレベーターで客室へ。

例によって1番安い部屋を取りました。とはいえ土曜日のためか2人で5万円(朝夕付)。そこからGOTOのおかげで、半額くらいになります。ありがたい。

 

エレベーターを降りてびっくり、座敷がありますよ!

待ち時間に座る用でしょうか。初めて見ました。しっかり調度品もある感じ、さすが高級旅館。

 

どうぞご覧下さい。玄関です(笑)

広い…!広すぎて落ち着きません。玄関だけで生活できそう。今住んでいる家のリビングくらいの広さがあります。

 

更に驚くことが!

部屋に行くのに、2回襖を開けますよ!これで1番安いお部屋って本当ですか?!

 

おお。お部屋は普通の和室。

外の明かりが入る作りで、気分も明るくなります。

 

普通じゃない場所を発見。

肘置き付きです。お殿様気分。

 

部屋から玄関方向を見ると、こう。

玄関と部屋の間部分にも住めそう。実家にある私の部屋より広いです。

 

お部屋の景色はこんな感じ。

遠くの山々やのどかな温泉街を見渡せます。

 

宿で最初にすることと言えば~~~お部屋探検!!

絵のあるお部屋って、それだけで高そう。(庶民の感想です)

結構部屋数があります。

漆塗りの金庫!

漆を見慣れないのであっているかは不明ですが、漆っぽいです!

 

部屋の鍵。

一応モザイク。片側に歯が付いていて、漫画みたいな鍵です。オシャレ。お部屋散策はこの辺で、先程見たティーラウンジへ参りましょう!

 

・ラウンジ

 

橋ですよ橋…!室内に。

しかも吹き抜け。上を見ると障子や絵。

 

メニュー

ココア 500円、ジンジャーエール550円、オリジナルチキンスープ500円、コーヒー、紅茶、ほうじ茶、烏龍茶などがあります。※宿泊者は全て無料※

 

テーブルには飾りタイル。

利用時間14:30~18:00と長いのも良いですね(^^人が分散しそう。

 

少し暗めで、落ち着いた雰囲気です。

ちょいとぶれていますが、本当に雰囲気が良いです。

 

カップもオシャレ。

チェックイン手続き後、お部屋・温泉・食事だけなのは勿体ないですもんね。かといって館内をうろうろしてよいのかななんて思ってしまいます。こうしてラウンジ(目的)があると、気軽に館内散策出来て嬉しいです(^^

・温泉の時間

 

ここからは温泉タイムです!

温泉は全部で4箇所。大浴場・名取の御湯・河原の湯・貸切風呂(バリアフリー)

 

下に降りると女性大浴場/姫の湯

 

そうそう、温泉に行くまでの道にも歴史を感じる展示品があり楽しめます。

 

 

「元和8年(1622)伊達政宗は山形の米沢から実母保春院を孝養をつくすため仙台城へと迎える、途中秋保の名湯にて旅の労を癒すようお泊り頂いたと伝える」でました!伊達政宗!宮城県にいると、あちこちにゆかりの地がありますが、ここに来たんですよね。名前を知っていたんですよね。同じ場所にいるんだなぁと実感。

 

大きい木板。

「湯守佐藤勘三郎の歴史。佐藤家は明治7年地押により秋保温泉が一村持ちとなるまで先祖代々湯守を世襲し湯本全山の約半分を占める御山守であった。・・・真ん中の方は木目が強くちょっと読みにくいです。最後には・・・伊達政宗の秘湯としても佐勘の名を後世に残している」

 

「名取の御湯 政宗公隠しの湯」

全部見ていたら一向に温泉に着きません(笑)まだまだたくさん展示がありますよ!歴史好きな方必見です!

 

待合スペース。

温泉の後の休憩にピッタリです。

 

さぁやって来ましたお風呂フロア!

この辺から少し肌寒いです。底冷えする感じ。↑この木の扉を開けて進みます。

 

ドーン!!!

扉を開くとそこは異世界でした。なんて、ライトノベルのタイトルにありそうな展開。

 

道を照らすだけの控えめな照明。舞台のように開けた道。ダイレクトに感じる外の風。

他には誰も居ません。贅沢空間を2人占めです。

ふと左を見ると鳥居。

その右手に河原の湯に続く下り階段。結構雰囲気がありますよ。

 

鳥居のすぐ横は男湯・名取の御湯※男女入れ替え制※

照らされている訳では無いのに、鳥居の存在感が強いです。ずっとこの温泉を守ってきてくださったのでしょう。

 

河原の湯は現在女湯。こっちは宿泊者限定の温泉です。

スリッパでは歩きにくいくらいの下り階段。歩き方が悪いのかなんなのか、スリッパがすっぽ抜けます(笑)

木の香りのする通路を抜けると温泉です。

脱衣所が狭く、4人も立つとぎゅうぎゅう。シャンプーなどは無いので、しっかり汗を流して浸かります。温泉からの景色はThe川。お散歩中に渡った橋から見えるんじゃ?と思うぐらい川に面しています。目隠しはしてありますが心もとない(笑)

 

写真は撮れないので、公式サイトを貼りました↓

www.hotel-sakan.com

温泉を上がる頃はもう真っ暗。先程よりもコントラスト強めです。

見える範囲の木々がライトアップされており、奥行きを感じますね。底冷えする通路ですが、温泉で火照った体には丁度良いです。

 

部屋に帰りがてら散策。お土産屋さんをチラ見。

ゆべし好きなんですよ~。

 

このお顔は!と気が付きました。神奈川県鎌倉市の長谷寺のお地蔵さんです!

 

部屋に置いてあるお茶菓子は千日餅でした。阿闍梨餅っぽい見た目のモチモチした生地の中にずんだが入っています↓

気に入りすぎて買いました。仙台駅の地下1階お土産通りにも売っていて、そこでも何度か購入。1つ125円くらいだったかな!是非!※回し者ではありません(笑)※

 

・歴史ある展示品めぐり

 

フロント近くにある巨大な地図。

チェックインの時には、気が付きませんでした。上に「家宝徳川家康公全国藩城主禄高地図」と書かれています。

 

古地図って好きですよ。

真っ先に宮崎県を探します。うーん。今と違う、かなぁ。この大きい川が大淀川だったりするのかな。

博士ちゃんという番組で知りましたが、江戸古地図と現在の東京を比較できるアプリがあるんですよ。それもなかなか面白いです。旅行好きな方はハマりそう。

 

入口正面の屏風。

これが結構大きい。

明るすぎず暗すぎず。照明の位置が良いなと思いました。

 

伊達家と佐勘展

常に置いてある展示室。20時からはツアーも行われるようです!

 

天井には立派なハリ。

実家を思い出します。

 

甲冑

こういう時、甲冑などの知識があれば面白いんだろうな。ツアーに参加するのもアリですね。

 

「聖火」炉の火

今尚、燃え続けている「囲炉裏の火」は、約400年前の文禄2年(1592年)祖先が、主屋の建物が火難にあうのを恐れ。紀州高野山より囲炉裏にうつしたものです。「貧女の一灯」と称する聖火を火縄にうつし、紀州路、東海路、そして奥州路を48日間に渡り、苦労を重ねた末に持ち帰り、無火災を祈願し、「絶えざるの火」として祀っております。

 

その聖火がこの炉の火↓

たたみに上がるのは禁止です。

四隅には盛り塩。

 

家宝「聖火」由来

家宝の「聖火」由来

文禄2年12月(西紀1593年)大火に見まわれた祖先が再度の火難を恐れ紀州(和歌山県)高野山に祈願し「貧女の一灯」といわれるお灯明の火を火縄に移し48日間に亘る道中苦心の末火を絶やすことなく持ち帰り以後「家宝の聖火」として1日も絶えることなく今日にいたっております。この母屋は仙台藩伊達公より下賜されたもので当館では300年前から行事として毎月1日「水こぼしの朔日の祭り」を行っております

 

お願い 畳の上におあがりにならぬようお願い申し上げます

 

 

↑畳の横に並ぶ、おばあちゃんちにある置物みたいなラインナップ。

 

名取の御湯 古代~中世

「秋保温泉は、今からおよそ1500年前の第29代・欽明天皇の時代(6世紀)に『名取の御湯』としてすでにその名を知られていました。欽明天皇が皮膚病にかかられた際、この秋保の湯をはるばる都まで運んで沐浴したところ、数日で全快されたと伝えられています。欽明天皇は「おぼつかな 雲の上まで 見てしかな とりのみゆけば あとかたもなし」とその喜びを御製されました。この歌は『名取の御湯』の隠し歌となっています。

 

また、奈良時代になると、多賀城に国府が置かれました。その時に、国司が『名取の御湯』の効能を調べ天皇に申し上げたところ、「勅封の温泉」(天皇の命令によって特定された人々のみが利用する温泉)に指定されました。こうして朝廷の御料温泉として、国府の官人や兵士の温泉治療所に利用されるようになりました。

 

順徳天皇(1197年~1242年)による歌学書『八雲御抄』には歌枕として温泉が9ケ所挙げられています。この中で『御湯』と呼ばれている温泉は、名取(秋保)・信濃(長野県別所)・犬養(長野県野沢)の3ヶ所のみです。文治元年(1185年)平家が壇ノ浦で滅亡、その落人は各地に散らばりました。秋保の地にも落人は入り、名取川に沿って村々を開拓しました。そして平重盛の子孫の平(小松)基盛が長袋の向泉寺を開山、さらに基盛の孫の盛定が姓を「秋保」と改め、秋保領地の支配を確立しました。

 

初代・佐藤勘三郎は、この平基盛に随従した7人の家臣の1人として秋保に定住しました。

 

鎧下衣・白絹旗

佐藤家の先祖・佐藤長門が大坂夏の陣に出兵した際に、その功績をたたえられ、伊達政宗公より拝領した衣と旗。

 

大正・昭和天皇 御下賜品

 

ねぶた?!

ねぶたと言うと青森県ですが、ここにも。伊達政宗を模したねぶたは、ミニサイズとはいえ迫力満点です。

 

一周まわってきました。

歩き回れるほどの広さ。歴史ある有名旅館は違いますね!

 

・お部屋で夕食

 

温泉で温まり、館内を散歩して宿に馴染んだところで、一旦部屋に戻ましょう。夕食の時間です。料理が運ばれてきます。先ほどの二重襖はこのためだったのかと気が付きました。一旦料理を置いて、襖をあけて部屋に持ってきてくれるんですね。

御献立

食前酒:搾りたて檸檬 宇和島柚子ビール

先付け:水こぶ荏胡麻和え

前菜 :するめいか味噌和え

カニ身と菊花甘酢浸し

牛八幡巻 子持ち鮎 焼栗

造り :鯛松皮造里 鮪 勘八

銀鮭 牡丹海老 さざえ

焼物 :三陸産活鮑の踊り焼

凌ぎ :亘理名物 はらこ飯

煮物 :海老芋唐揚げ 牛そぼろ餡かけ

鍋物 :仙台黒毛和牛しゃぶしゃぶ

冬野菜いろいろ

食事 :宮城県産ひとめぼれ

上椀 :とろろ汁

香の物:三種盛り

甘味 :仙台老舗洋菓子店「石井屋」&秋保佐勘ブラマンジェ 季節のフルーツ

 

目が回りそうなくらいの品数です!こんなに食べられるかしら。

 

更にそれぞれの食材の説明書きまで↓

情報があるとより美味しく感じるような気がします(笑)さすがに文字数が多いので書きませんが、宇和島ビール・水こぶ・黒毛和牛・はらこ飯・ブラマンジェについて書いてありますよ。

 

旅館のご飯って感じです!お部屋に届きますよ。

人目を気にせず食べられるので、お部屋での夕食最高です。 

カニ身と菊花甘酢浸し(左上)、するめいか味噌和え(右上)、牛八幡巻・子持ち鮎・焼栗(中央)

 

海鮮系も充実。

宮城県の名物、はらこ飯です↓

いくらの下に鮭ご飯〜

 

お肉。

平べったいお肉。1枚1枚が大きいです。

すき焼きにして頂きました。

海老芋唐揚げ 牛そぼろ餡かけ

 

結婚して始めての旅館と伝えいたようで、お祝いの赤飯をいただきましたよ。

 

こんなに食べたのに、〆のデザートは外せません(笑)

 

お部屋のコーヒーメーカー。

初めて使うのでわたわたしました。畳と、最新機種とのギャップ。おしゃれです。せっかくならと、2杯いただきました。

 

翌朝~チェックアウト~

 

朝からバッチリ温泉へ。

朝風呂って良いですよね。少し前までは眠気が勝ち朝風呂はあまり入っていませんでした。ココ最近は、朝から入る温泉にどハマり。

 

温まりますし、お腹も空きます。なにより、贅沢してる〜って感じがして好きです。そして館内を徘徊。

明らかに歴史のありそうな絵。よく見ると、佐勘の文字。

さすが1000年の宿!

湯守佐藤勘三郎家繁盛絵図。

 

その他にも歴史のありそうなものが沢山。

屏風もあります。宿の廊下が、美術館のよう。

 

朝食会場は階段の先です。

バイキングのレストラン。会場が広いので安心かな。

人が集中する時間だったのか、予約時間丁度に行くも25分ほど待ちました。終了の時間が近づいていたので、あまりちゃんとは見て居ませんが、品数はそれなり。目の前で作ってくださるコーナーもいくつかあります。

 

部屋に戻る際、ふとを外を見ると雪。

12月中旬だったと記憶しております。東北はこの位から雪が降るんですね。

 

最後、チェックアウトの時に気がついた天然温泉。

ロビーの中庭側の席から良く見えますよ。

「ご覧の源泉は、ここより600m離れた源泉から引湯している天然温泉です。当家、佐勘の御湯は名取の御湯(みゆ)として拾遺和歌集にもその名を詠まれ、伊達家お抱えのいで湯としても知られております。明治期には土井晩翠、島崎藤村、魯迅らにも愛されてまいりました。泉質は無力透明で肌にさらりとやさしい湯ざわりです。いにしえより今も湧きつづけるぬくもりの名湯を、どうぞゆったりとお楽しみください。」

 

伝承千年の宿佐勘、最高でした!宮城県は温泉が沢山あっていいですね(*^^*)ここ、秋保温泉は仙台市内から車で30分。バスも出ているので、アクセスが良いです!今回のお宿は、仙台駅発の無料シャトルバス有りです。いや〜有難い。

 

他にも作並温泉、遠刈田温泉、鳴子温泉、など。温泉に詳しくない私ですが、自然と覚えるくらいよく耳にします。

 

ぜひ東北の温泉へお越しください!(^^♪

 

さて、来週水曜日のブログは、仙台さんぽ~冬~です。よくTwitterにも登場しており、メディアにも取り上げられたことのある、ハウステンボスのプロ→こうめさんとお会いしたり、仙台をうろうろしているブログです☆

 

また来週お会いしましょう★

 

来週のブログ↓

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先週のブログ↓

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