2020年・春
近そうで遠い、秋田県へ!東北地方は山が多く、行くとなると道が限られてしまいます。
レンタカー屋さんは一番安く、駅から近いところを探しました。仙台市から男鹿の入道崎まで約4時間ちょっと。地味に遠いんですよね。
前沢SA
秋田県まで行く途中、岩手県を通過します。岩手県に入って最初のSAで、少し休憩。
名前の前沢は、前沢牛が関係していそうですね。駐車場は大型・小型合わせて100台ほど。レストランやお買い物場所もあります。
静御前の顔パネルを発見。左は弁慶。右は義経。そして真ん中が静御前。
近くにある平泉は源義経が鞍馬寺を出た後ここで過ごしたり、最期に居たりと何かとかかわりが深いですね。常に一緒にいた弁慶。そして源義経の側室、静御前は舞の名手。源頼朝に捕らえたられた後、鎌倉にある鶴岡八幡宮の舞殿で舞ったと言われます。
平泉で義経と子と共に自害したのは正室の郷御前です。静御前は白拍子の事、吉野山の件、北条雅子や源頼朝に捕らえられた時の話など様々な話が残っています。最も義経に愛された女性とも言われているとか。歴史は苦手ですが、この辺りの歴史はちょっと好きです(^^
おみやげの粉物が気になります。
はっと汁は宮城県登米市を中心に、東北地方の郷土料理です。登米、栗原地方でははっと、玉造地方ではつめいり、そのほかの地域ではひっつみ等と呼ばれているそう。はっと汁に岩手と書かれていますが、大体この辺りの名物なんですね。
山梨県のほうとう、群馬県のすいとん、大分県の団子汁も好きなんですよ(*^^*)小麦粉最高です。
■前沢SA
■場所…東北自動車道下り
高速道路
雪が積もっていますよ★
雪の壁。
動物注意の看板が見慣れぬ動物です。シカにしては角が短い。
調べるとカモシカと言う牛の仲間なんですって。シカと付くのに牛の仲間とは。そして特別天然記念物だそうです。
チェーン着脱用の場所も。
森のオアシスの文字が気になります。大平山PAの事を呼ぶそうで、車数台分の休憩スペース・お手洗い・自動販売機があるそうです。
高速道路をおりました!
降りてまず驚いたのが、正面にある無数の風力発電所。日本海側は風が強いとか、海が荒れやすいと聞いたことはありましたが、こんなに風車があるとは。
エヴァンゲリオンの使徒が襲来しているように見えます(笑)
停止線の看板。
これは福島県で見ましたね!雪が積もると停止線が見えなくなるので、雪国の交差点あるあるの看板です
道の駅てんのう
夢と神話の里。この道の駅の裏手に、スサノオと名がつく公園があります。スサノオとクシナダヒメ・ヤマタノオロチの話は出雲だった気がしたので驚きましたが、神話の舞台ではないようで、弥生時代の村の再現なんだそう。
とはいえ、道の駅のある潟上市には、国指定重要無形民俗文化財東湖八坂神社例大祭が伝わっています。ヤマタノオロチ退治の故事と、八郎潟周辺の農漁民の間に伝わる水神信仰と習合させた祭だとか。なぜ秋田でヤマタノオロチか調べましたが、素人にはわからずじまい。平安時代頃から祭りが行われていることはわかりました。
腹ごしらえも兼ねて休憩しましょう。
食葉館くららにはお惣菜や地元のお野菜もありますよ。たまごサンドがフワフワで美味しそう。
たまごサンドと、たまごと焼き豚マンを購入。
電子レンジがあり、温めもできます。
ゆるい顔をしたかわいいスサのん。
ソフトクリームを見ると買ってしまう性分。
生キャラメルソフトです。theキャラメルの味でなめらか系。のどが渇くような甘さです(笑)
このほかにも、日帰りで楽しめる天然温泉・サウナがあるんですよ。お散歩できる公園もありますし、長く観光できそうな道の駅です。
■道の駅てんのう
■場所…潟上市天王字江川上谷地109-2
男鹿半島ドライブ
男鹿半島に入って最初に見つけたなまはげ。
巨大なまはげは迫力満点ですよ。
お菓子のカンタロー。
初めて見たのでとりあえず撮りました。
トンネルの入口にもなまはげ。
こちらはゆるくて可愛いですね!
なまはげの里オガーレ
前もって調べておいた道の駅です。なまはげと付くので気になりした。
物産館では、男鹿の漁師さんとった海の幸、農産物、加工品、レストラン、軽食屋さんなど。秋田犬とのふれあい体験イベントも行われるみたいですよ!
建物の外側にも沢山のなまはげ。
ほうれん草や昆布の詰め放題イベントの貼り紙。
地図をゲット。
右下に男鹿半島の地図がありますが、今から海岸沿いをぐるっと回ります。
15番辺りから10番の入道崎までの海岸線→20番あたりのなまはげ館→10番の寒風山(最後に展望)→右下の見切れている辺りにある秋田市内へ。
■なまはげの里オガーレ
■場所...男鹿市船川港船川字新浜町1-19
日本の渚百選 鵜の崎海岸
ずっと曇っていましたが、晴れ間が見えてきました!
光に照らされ、白波が目立ちます。
少し風は強め。波が高いですね。
日本の渚百選です。
私達だけしかいないので貸し切り状態。
小豆岩
小豆岩は潮が引くと顔を出すそう。満潮の時も、頭だけ出ているということですが、見つかるかな~。
沖合まで浅瀬が続くこの海岸は、潮が引くと鬼の洗濯板が現れるそう。私たちの地元、宮崎県の海岸線にもあるあの鬼の洗濯板。秋田県にもあるんですね。
あのあたりに小豆岩が・・・?なんとなくあのあたりかななんて。次第に波が高くなってきました。
あ!この丸いフォルムは!小豆岩の頭のようにも見えます。
風が強く呼吸が難しいので、そろそろ退散。
■鵜の崎海岸
■場所...男鹿市船川港台島鵜ノ崎
強風の中、沿岸を走る
常に受ける海風の影響でしょうか、松の木が随分ナナメです。
防波堤に打ち付ける波(笑)なかなかの迫力
これは少し危ないですね。
いつもこんな感じなのでしょうか。目的地は入道崎灯台です。その後になまはげ館。海沿いを走り続けますが、危険かな大丈夫かなと話しながら。
ここにも大きななまはげ
服のなびき方や、わらの束など細かいところまで作りこまれた像ですね。
岩の上に社かな、何かあります。
海の様子。
砂浜よりも、ゴツゴツした大きめの岩が目立ちますね。
潮水のミストを浴びて、ガラスが汚れ始めてきました。
ザパーン
ザッパーン
ザッパーン
ぶつかった波が、崖を伝って落ちていきます。
どんどんガラスがよごれていきます。レンタカー屋さんに申し訳ない。
晴れ間が少し見えているんですけどね、多分今日はずっとこんなお天気です。
さすがに晴れないかな〜....。
道幅が細く、横は崖。
結構高いところを進んでいます。
ここから先に進むとゴジラ岩があるとの事。
車を降りるのは危険と判断し、すこし進んでみました。が、道が無い。
細かい岩のおかげでここまで高い波は来ませんが、さすがに撤収。バックで坂を登ります。
もしかしたら、これ(写真右)が例のゴジラ岩だったのかな。
と思いましたが、違いそうですね。電柱にゴジラ岩の貼り紙があります。
荒れた白波の海をひたすら撮っていました。
真下なんて真っ白です(笑)こんなに白い海、初めて見ました。
岩を伝う波。
どんどん汚れるフロントガラス。
日が当たると綺麗ですね!
部分的にですが、青空も見えますよ!
いけたら行きたかったカンカネ洞。
海に下りないとみられません。危ないので近寄ることもしませんが(笑)
海辺に建物が見えてきました!水族館GAOです。
「もしかして今からあの建物の近くを通る?」「まさかね!あんなに海の近くに行ったらさすがに危ないよ」「そうだよね〜」と会話。
嫌な予感は当たるものです。
どんどん坂を降り、白波の元へ。
危険を感じたら引き返そうと話しながら向かいます。
海の荒れ方が、漫画やアニメのよう。
真横は白波。
駐車場に迫り来る波。停めてある車が心配です。
このお天気でもお客さんは来るんですね。
この辺りはテトラポットのお陰で、波が崩れています。
ある程度安心。
そして、しばらく進むとまた坂を登りました。
入道崎
お店は全部閉まっています。
風が強い。車を降りる時にドアが持っていかれる強さ。遮るものが何も無い、命の危機を感じます。
鹿落としと呼ばれる断崖絶壁を見たいと思って来ましたが、この強風で近づくと鹿どころか自分が落ちてしまいそう。
体が風に持っていかれます。体重40kgそこらの体は少し浮き、風が強すぎて目玉の表面が取れそうです。駐車場を少しでたところで私は断念。カメラを託して、風で揺れる車に戻りました。
撮ってきてもらった写真↓北緯40度ラインのモニュメント
男鹿半島から産出される安山岩で出来ています。
なだらかな坂になっており、風に足を取られるのでギリギリでふんばった!と報告頂きました。
入道崎と言えば灯台!
300円(参観寄付金)で、灯台の中に入れるんです★
晴れた日はこんな感じで綺麗なんですよ
この日の天気↓
風速15mで時速54kmくらい。この日は風速16m、遮るもののない海なのでもう少し強く感じました。
車の中で見て知りましたが、警報が出ているんですね!
そういえば崖へ向かっている途中で振り返ると、お土産屋さんのおばあちゃん達が心配そうにこちらを見ていました。
....身投げを心配されていたのでしょうか。天気も悪いですし、断崖絶壁。万が一のことを考えるとゾッとしますね。
■入道崎
■場所...男鹿市北浦入道崎昆布浦2
入道崎からなまはげ館は約30分。道の真ん中に鳥居を発見。
交差点のなまはげ。
バス旅番組で見たなまはげです。入道崎辺りから通学している学生さんの話を聞きながらのぶらり旅番組だったような気が。
もう少しですね。
なまはげ館
このブログを通して、なまはげとずっと言っていますが語源は「なもみを剥ぐ」から来ています。
なもみは「火斑(なもみ)」と書きます。炉端に手足を当てて温め続けているとできるものが火斑。仕事をさぼって温まっているとできるので、火斑を剥ぎ怠け者を戒めるのがナマハゲなんですって(後ほど書きますがなまはげの起源は諸説あり)。
駐車場は2箇所。どちらもなまはげ館のすぐ向かい。
熊が出ないか不安になるほど、木々が生い茂っています。
なまはげ館・男鹿真山(しんざん)伝承館
看板の内容↓↓
「男鹿のなまはげは全国的にも広く知られている行事のひとつで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。毎年大晦日の夜に男鹿半島で一斉に行われますが、行事を行う集落の立地や産業に合わせて、面の材質や顔、持ち物、細部の伝承が異なります。なまはげ館では、伝統行事としての姿を知ることができるとともに、様々な面を見ることができます。
男鹿真山伝承館は、真山地区で大晦日に行われる行事を実際に体験することができます。また建物は明治40年(1907年)に建てられた民家を移築したもので、男鹿地域の農家建築の特色をよく残しており、国の登録有形文化財になっています。」
木々に紛れて街頭のようなものを発見。
電柱のような鉄製の棒の上に、なまはげモチーフの飾りです。
桶部分が光りそう。
その下の球体。先ほどの駐車場写真にも映り込んでいました。
なまはげの玉
「男鹿の海と山と夜空と三体のなまはげをモチーフに、なまはげの魂を大理石モザイクで表現しています。
青と緑の流れで日本海の潮のエネルギーを表現しています。茶と赤の渦巻きで山々のエネルギーを表現しています。北極星を配置し、美しい男鹿の夜空を表現しています。三体のなまはげが、シコを踏んでいる姿を表現しています。」
駐車場から徒歩1分。
建物は、寒風山で採れる男鹿石を使用しています。
入口のなまはげ。
チケットを購入。
■チケット代
大人...550円
小中高生…275円
※2022年調べ※
チケットの裏にスタンプ↓
なまはげ体験もできますよ!
「悪いごはいねぇがァ〜」
体験場所の目の前にゴツいなまはげ。
ナマハゲの面とケデは撮影の際、イ・ビョンホンが実際に着用したものです
なにかの撮影で使用されたんですね!
歴史の展示もあります。
受け継がれるなまはげのしきたり
「大晦日の夜、おそろしい鬼のような面をかぶり、出刃包丁や棒を持ち、荒々しく両足を踏みしめながら、村中の家々にあがり、なまけものを戒め、豊作や大量を約束していくなまはげ。その行事の背景には地区ごとに多様なしきたりがあり、それを受け継ぐ人々の姿から、男鹿の人々のなまはげに対する想いを知ることができます。」
広めの展示場。
奥にある、スポットライトを浴びたなまはげへ向かって一直線。
右のなまはげの真似をしていますが、踊っているみたいになりました(笑)
それぞれなまはげポーズ。
愉快です(笑)
そのお隣にはこっちへ襲いかかるようなポーズをしたなまはげ。決闘を申し込む様子↓
VSなまはげ👹
この広場にあるスクリーンでは、大晦日の習俗を紹介する映画を上映しています。8:30~16:30まで(30分ごと)。
本山・真山で行われていた柴燈祭の様子
①柴燈祭は正月は元旦から3日間行います。柴燈堂内では、社僧や神主、巫女が神楽や舞や祈祷を行います。3日には参詣者として村人が訪れます。
②3日の夜、大きないろりに積み上げられている大木の薪を燃やし、直径3尺の鏡餅をあぶります。中央のくぼみに油を注ぎ火をつけます。これを油餅といいます。
③社僧はその餅を窓から素早く外へ投げます。この時、社人は太鼓をたたき笛などを鳴らし、堂内にこもっていた参詣者は板敷きを踏みならしながら大声をあげます。これは鬼神が近づく音を聞いたり、その姿を見たりするとその人に災厄が降りかかるとされているためです。
④油餅を投げた時、鬼神が現れ餅をつかんで山へ去っていきます。油餅は人身御供の代わりともいわれています。
なまはげは色んな説があるそう。
修験者説、山の神説、異邦人説、武帝五鬼説があるそう。
解説も書いてあります。そもそもこんなに説があると思っていなかったので、興味深いです。
奥まで歩くと、男鹿のなまはげコーナー。
実際に使われていた150枚を超えるなまはげ面を展示しています。
わあああああ....!怖いですね!
右も左もなまはげ。
こんなに沢山のなまはげに囲まれる体験はここでしか出来ませんね!
蛇に睨まれた蛙のようになっていると、なまはげの中から「このなまはげはね....」と聞こえてきます。人の気配が無く、他にお客さんも居ないのに突然の声。心臓が止まるかと思いましたよ。
声をかけてくださったのは、入口の椅子に座っていたスタッフさん。なんでも知っていそうな雰囲気が溢れる方です。
なまはげは土地によって、おめんの作り方、表情なども異なるそうで見て回ると面白いよ(要約)。とのこと。
お顔だけでもこんなに種類があるんですね。
なまはげと言うと、さっきまで道路にいたようなテンプレートなまはげを想像していましたが、ここに来てなまはげに対する理解度がぐんと上がりました。
なまはげ革根付。
サイズ感と鈴の音が良いなと思い購入。
出入口のなまはげ。
御守
此らの稲藁で、なまはげのケデ(衣装)が作られて居ります。賽銭程度の換金で御守としてお持ち帰りください。尚、換金はなまはげ伝承保存に使用させていただきます。
と書いてありますが、残念ながらありませんでした。
記念メダルを発見
特に集めている訳ではありませんが、見かけたら買っています。
昔からの場所だけでなく、東京スカイツリー等新しいところにもあるんですよ。刻印は場所によって無料だったり50円だったり。
■なまはげ館
■場所...北浦真山字水喰沢
真山神社
なまはげ館から徒歩3分。すぐお隣です。
不思議な植物。
ふわふわです。
真山の地図
景行天皇(12代)の時に、武内宿禰がこの地に瓊瓊杵命(ににぎのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)を祀ったことが神社の始まりです。
静かな境内。空気がピンと張っており、背筋が伸びます。
社務所にて、お面・木桶・木製の包丁を身につけました。
おめんは結構重くて、声と湿気がこもります。体験させて下さりありがとうございました!
ちなみに真山神社は、毎年なまはげ柴灯まつりが行われる事でも有名です。2022年は2月11日~13日開催予定ですよ★
お迎えしたお守り
御朱印
真山神社の榧
縁結び・子宝」夫婦円満のご利益があるそうです。
社務所の裏道。
看板を見落としていたら気が付かなかったような道です。
道中、弘法大師の石像も。
道なき道ですね。
榧の木までは徒歩約3分。駐車場の方向です。
「往昔、名刹であった光飯寺の庭に、慈覚大師がお手植えされたと伝えられる樹齢千百余年の名木である。
根元の周囲4m、樹高11m、枝が四方へ伸び広がり東西24m、南北に18mと鬱蒼と茂っている巨木で、真山の永い歴史の象徴といえよう。昭和29年、秋田県天然記念物に指定されている。」
「いにしえの光飯寺の跡とめくれば 樹齢千数百年の大木の榧」
こちらが榧の木。
幹とそこから伸びる堂々とした枝から生命力を感じます。周りの木々を守っているような雰囲気もありますね。枝ぶりが見事。千年以上生きている巨木に久々に会いました。
■真山神社
■場所…男鹿市北浦真山字水喰沢97
このあと、寒風山に行ったり、秋田市内で比内地鶏を食べたりしていますが、文字数が多くなってきたので一旦終わりますね!
海は大荒れでしたが、それはそれで初めて見たので良かったです☆いつかなまはげの祭りに行きたいので、その時は晴れて欲しいなぁ(笑)
さて、来週水曜日のブログは、寒風山、比内地鶏の親子丼、秋田ポートタワーです(^^さかなクンの展示を見たり、展望台に登ったりと楽しんできました!是非ご覧ください。
御朱印とは…↓
今日も平和です。
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